【保存版】ホームページ作成でやってはいけないこと!制作時の注意ポイントと理由を一緒に解説

ホームページを作成する時に業界的にやってはいけないことが存在します。
いわゆるWeb制作業界のタブーと言われるこれらのポイントは、あまりホームページやWebの知識がない方はもちろんですが、中には制作会社でもこのやってはいけないことを守れていない制作会社がたくさんあります。
この「やってはいけないこと」の理由として
- ホームページを開設したがアクセス数が増えない
- アクセスしたユーザーの離脱率が高い
- SEO対策をしても検索順位が上がりにくい
上記のようなデメリットが発生してしまうからです。
今回の記事ではホームページ作成における「やってはいけない」ことを大きく6つの項目ごとに理由とセットで解説していきます。
ホームページ作成を外注する際も、これらのポイントをしっかり理解している制作会社を選定するのがおすすめです。
当サイトの別記事で【これで安心】ホームページ制作を依頼する前にチェックするポイント!も公開してますので、こちらも良ければ参考にしてみてください。

ホームページ作成時にやってはいけないこと【設計編】

まずはホームページ作成で一番重要である設計段階についてのポイントです。
ホームページの目的が明確になっていない
お金と時間を掛けてホームページを作るんだから目的を決めるのなんて当たり前じゃないの?と思う方がいるかもしれませんが、意外と目的が不明瞭なままホームページ制作を進めてしまうことがよくあるのです。
その中でもよくある間違った目的が下記です。
- かっこいいデザインのサイトにしたい
- 自社商品の魅力が伝わるサイトにしたい
- 心機一転の気持ちでホームページをリニューアルしたい
これらを目的とするのは正直弱いです。
目的と言うのは
- ホームページ経由でお問い合わせ件数を増やしたい
- 自社商品を購入してもらうために資料請求を増やしたい
ホームページを作成する目的としては、これらのような明確な目的が必要になります。
ホームページに来たユーザーにどんな行動をしてほしいかをイメージするのが大切になります。
ターゲットユーザーが決まっていない
最初に設定した目標達成のためにどんなユーザーに情報を届けたいのかが重要です。どのようなユーザーをターゲットにするか、不明確なままだと成果を出すのは難しくなります。
例えば栄養補助のサプリを売りたいホームページでも、どんな人をターゲットにするかでページ内のデザイン、コンテンツの内容が変わります。
- 美容に関心がある女性に向けて、ビタミンCの美容の効果について情報を載せる
- 筋トレをしている男性に向けて、タンパク質の重要性についての情報を載せる
上記一例だけでもどんなデザインやコンテンツにするのか、差が出ることが分かると思います。
ホームページ作成後の集客戦略にも影響するため、ターゲットに関しては明確に決めることが重要です。
ホームページ集客に関して詳しく知りたい方は【ホームページで集客】効果的な方法とは?成果を上げるためのポイントも解説の記事を参考にしてみてください。

目標数字がはっきりとしてない
ターゲットを決めた後は目標数値を明確にしましょう。
ホームページにおける目標指針としては
- 訪問したユーザーの何人中何人がお問い合わせを行ったか(CVR)
- サイトの閲覧数(UU)
- 閲覧されたページ数(PV)
- 訪問ユーザーの滞在時間
上記がホームページの運用が上手くいっているかの一般的な指標になります。
これら指標の数値を測定していない場合は、Googleから無料で提供されているGoogleアナリティクスを導入しましょう。
ホームページ作成時にやってはいけないこと【開発・構築編】

ここからホームページやWebに関する技術寄りな内容になってきますが、これらの知識を覚えておけば、制作会社の人と対等な立場で打ち合わせが可能になると思いますので、是非読み進めていただければなと思います。
無料または信頼性のないサーバーを使う
ランニングコストを気にするあまり、無料のサーバーや信頼性のない無名なサーバー会社と契約する人がいますが、おすすめしません。
おすすめしない理由としては
- サーバー自体の容量が低すぎる
- WordPressなどのCMS利用に制限がある
- サーバーダウンなどのトラブルが頻繁に発生する可能性がある
- サーバー会社側のサポート体制が整ってない
- 細かい設定方法や不具合などの自主対応に時間がかかる(検索しても情報が少ないため)
基本的には実績が多い信頼できるサーバーを選ぶのが後のトラブルを回避できるのでおすすめです。
当サイトのおすすめするサーバーとしては
上記3つのレンタルサーバーは知名度も高く、実績もあるのでおすすめです。
ちなみに当サイトはエックスサーバーを使用しています。
各レンタルサーバーの情報を詳しく知りたい方は【レンタルサーバー比較】ホームページで使うならどれがおすすめ?メリット&デメリットも解説の記事を参考にしてみてください。

ドメインURLを正規化しないまま運営する
URLは「https接続」「http接続」「www.のありなし」「index.htmlのありなし」が異なるだけで、検索エンジン側には同一コンテンツの別ページとして認識されてしまいます。
当サイトを例にすると
- https://web-growth.jp/
- http://web-growth.jp/
- https://www.web-growth.jp/
- https://web-growth.jp/index.html
この場合だと、それぞれ別のサイトとGoogle側に認識されてしまう可能性が高まり、SEO評価的に不利になってしまうので、URLを正規化する必要が出てきます。
ある1つのコンテンツに対して、張られるリンクのURLがユーザーによって異なると、そのコンテンツに対する評価がURLごとに分かれてしまう恐れがあります。これを防ぐために、サイト内でページをリンクするときには、常に特定のURLを使用するようにしましょう。同一のコンテンツが複数のURLによってアクセスされていることに気付いた場合は、好ましくないURLから好ましいURLに301リダイレクトの設定をすると良いでしょう。
出典:検索エンジン最適化 スターターガイド Google
SSL(HTTPS接続)に対応しない
SSLとは、“Secure Sockets Layer”の略で、インターネット上でやりとりする通信情報を暗号化する技術のことです。
ホームページがSSLに対応しているかを確認するには、ホームページに接続した時のURLの表示を見れば分かります。

- https://◯◯~.jp SSL対応 OK!
- http://◯◯~.jp SSL非対応 NG!
SSL対応がされてないとホームページの安全性の担保がされないだけでなく、SEO評価も悪くなってしまうので、必ず全てのページをSSL化するようにしましょう。
SSL対応されていないと、閲覧しているユーザーにこのサイトは安全ではありませんと警告表示が出るので、サイト離脱率の上昇にも繋がってしまいます。
パンくずリストを設置しない
パンくずリストとは、ホームページに訪れたユーザーが現在ホームページ内のどこにいるのかを視覚的に表示するリストのことを言います。

上記画像の赤枠の部分で、見たことがある方は多いと思います。
パンくずリストという語源は、童話「ヘンゼルとグレーテル」で、主人公が森で迷子にならないように通り道にパンくずを置いていった、というエピソードに由来します。
今だに表示されていないホームページも存在しますが、パンくずリストはSEO、ユーザビリティの観点からは非常に重要な要素になります。
ページの表示速度を考慮していない
ホームページにアクセスしたら、ロード中のぐるぐる回転する表示だけが出現し、遷移先のページがなかなか表示されずイラッとなった経験はありませんか?
ページ速度が遅ければ遅いほどユーザーの離脱率が上がるので、ページの表示速度は常に気にするよう心掛けてください。
・表示速度が1秒から3秒に落ちると、直帰率は32%上昇
・表示速度が1秒から5秒に落ちると、直帰率は90%上昇
・表示速度が1秒から6秒に落ちると、直帰率は106%上昇
・表示速度が1秒から7秒に落ちると、直帰率は113%上昇
・表示速度が1秒から10秒に落ちると、直帰率は123%上昇
出典:モバイルページの速度に関する新しいベンチマークをどのように積み上げるかをご覧ください – Google公式ブログ
ページの表示速度を調べるにはGoogleが提供しているPageSpeed Insightsを使ってチェックしましょう。
スマホ表示(レスポンシブデザイン)に対応していない
一昔前のスマホが普及する前の時代では、ホームページを含むWebサイト全般はパソコンで見るのが主流でしたが、スマホが普及した現代ではスマホからホームページにアクセスする人が大半を占める時代になりました。
スマホ表示に対応していないホームページをスマホで見ると
- 文字が小さすぎて読めない
- ページの表示が途中で切れている
といった状態でホームページを閲覧することになるので、ユーザーがイライラやストレスを感じ、結果的にページの離脱率を上げてしまう要因になります。
SEO評価の観点からもスマホ対応をしていないと不利になるので、スマホ対応は必ず行うようにしましょう。
ホームページをスマホ対応する方法について詳しく知りたい方はホームページをスマホ対応させる方法!スマートフォン表示が必要な理由も解説の記事も参考にしてみてください。

ホームページ作成時にやってはいけないこと【デザイン編】

続いてデザイン編になります。
デザインは感覚的で言語化が難しいと思う方もいるかもしれませんが、デザインにも他の項目と同様にやってはいけないことがありますのでご紹介します。
トンマナに統一感がない
トンマナとはトーン&マナーの略でデザインテーマの一貫性のことを言います。
これはデザインの経験があまりない初心者の人がホームページを作ると、実際にトンマナに統一感がない状態になってしまいます。
- ターゲットユーザーに対して適したデザインになっていない
- メインカラー、アクセントカラーなどがページごとに違う
- 文字の大きさ、文字色、背景色などのコントラスト差が小さい
ホームページ全体でトンマナを統一しないと、ユーザーから「なんかこのサイト見ずらい」「情報の内容が頭に入ってこない」などといったマイナス要素が働いてしまいます。
アニメーションを頻繁に多用している
アニメーションを使用するとパッと見、センスがあるかっこいいサイトのイメージを持たれるかもしれませんが、多用しすぎるとユーザーの目線が分散してしまうので、ユーザビリティは極端に悪化してしまいます。
アニメーションを多用しすぎると、ページの表示速度にも影響が出てきます。
自己満足で過度にアニメーションを実装するのではなく、あくまでユーザーファーストを念頭に置いた考えでホームページを作成しましょう。
Flashを使用している
2020年にサポートが終了されたにも関わらず、今だにFlashを使用して制作されたホームページが存在します。
Flashはスマホなどのモバイル端末では既に表示できないようになっています。
その他にもセキュリティの問題性やSEO評価的には不利なので、現時点でFlash使用するのは避けたほうが賢明と言えるでしょう。
ホームページ作成時にやってはいけないこと【コンテンツ編】

ホームページ内のコンテンツを充実させることにより、Googleの検索結果に上位表示をさせ、検索流入からアクセスを集めたいと考えている人もいるでしょう。
コンテンツは主にテキストや画像を中心に構成されますが、その際にやってはいけないことをご紹介します。
他者が権利を所有している画像、イラストを掲載する
イラストや画像を作者の許可なく無断で掲載すると著作権の侵害となるおそれがあります。
基本的にイラストや画像をホームページ上で使用する場合は、フリー素材や有料ライセンスのものを使用するようにしましょう。
他のサイトの文章をコピペする
前述で説明したのと類似しますが、他のサイトのテキストや画像も無断で掲載してはいけません。
しかし下記の要件を満たせば引用という範囲で掲載することが可能です。
- 主従関係が明確であること
- 引用部分が他とはっきり区別されていること
- 引用する必要性があること
- 出典元が明記されていること
- 改変しないこと
これら5つの条件を満たせば引用が成立しますので、ルールをしっかり守って著作権侵害にならないように注意しましょう。
サイズ容量が大きすぎる画像を使用する
綺麗な画像を掲載したいがために、サイズ容量が大きい画像を使用すると、ページの表示速度低下に繋がってしまう原因となります。
開発・構築編でも説明しましたが、表示速度が低いとSEO評価的に不利なので画像を掲載する際は画像の圧縮後にアップロード、もしくはファイル形式をjpgやpngからwebp形式に変換することをおすすめします。
webp形式の場合は、IE(インターネットエクスプローラー)などの旧ブラウザでは表示されないので、その辺りも考慮するようにしてください。
IEで画像表示をさせたい場合は、画像圧縮をしてアップロードのみでOKです。
E-A-Tを考慮していない情報を記載する
E-A-Tとは、Googleが独自に定めた以下の3つの評価基準の頭文字をとって表現した造語です。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
インターネットには、非常に価値の高い情報から、偽物の情報まで膨大な量の情報が溢れています。
その中でサイトの情報の品質を適正に評価する項目として、Google公式の検索品質評価ガイドラインには、E-A-Tは高品質なページ評価を示す要素であると記載されています。
検索品質ガイドラインは英語記事になりますが、是非一度読んで見ることをおすすめします。

ホームページ作成時にやってはいけないこと【SEO対策編】

SEO対策とは、検索エンジンで自分のホームページが上位に表示されるように、「ホームページの内部対策」「コンテンツの企画と作成」「被リンクの獲得」などを行うことです。
SEO対策について詳しく知りたい方はSEO対策とは?初心者もこれでOK!実行する前に知っておきたい4つのポイントを参考にしてみてください。

検索エンジンの度重なるコアアップデートによって、以前は効果があったが現在はGoogleからペナルティの対象になる方法がいくつかあるのでご紹介します。
コンテンツの自動生成
自動生成されたコンテンツとは人によって作成されたものではなく、プログラムで自動生成されたコンテンツのことを指します。
Googleは公式でユーザーに役に立たないコンテンツに対し、処置を加えると謳っています。
具体的には下記のようなコンテンツが該当します。
- 検索キーワードを羅列した、意味を成さない文章
- 自動翻訳ツールなどを使用した変換後のテキストに対し、人間によるチェックが行わないまま公開された情報
- 複数のWebサイトのコンテンツの一部を繋ぎ合わせたような不自然なコンテンツ
有料リンクの購入
SEO評価における重要な指針の1つとして被リンクの数が挙げられます。
しかしその指針を利用して、有料リンクを大量購入するといった検索エンジンを騙す形で検索順位を上げようとすると、Googleからのペナルティの対象になります。
すべての有料リンクが違反対象になるわけではなく、宣伝効果を目的としたリンクの売買はGoogleも公認しています。
宣伝目的で有料リンクを使用する場合は、そのことを明示するために
- rel=”nofollow”属性
- rel=”sponsored”属性
上記2つどちらかの属性をタグに追加することを推奨しています。
対策キーワードとリンクを隠しテキストで入れる
一昔前はサイト内で
- 白の背景に白い文字
- 画像の後ろにテキストを配置
- 文字のサイズを0pxにする
このような手法でターゲットキーワードを無造作に配置し、検索順位を操作的に上げる行為が昔は散見されたようですが、現在では違反行為に該当します。
上記の例を見ただけで違反行為であることは明快なので、これからSEO対策を実施する人は決してこのような違反行為はしないようにしましょう。
キーワードを乱用した不自然な文章を作成する
検索順位を操作的に上げるために、対策キーワードや無意味なキーワードを盛り込んだ不自然な文章を作成することは、ガイドライン違反に該当します。
具体的な例としては
【施工対応エリア】
・東京都、埼玉件、神奈川県、千葉県~~~
このような「キーワード+地域名」で上位表示を取りたいがために、このようなキーワードの羅列を行っているサイトが今でも多数ありますが、SEO的に意味がないですし、これらの手法も場合によってはガイドライン違反に該当するので行わないようにしましょう。

ホームページ作成時にやってはいけないこと【運営編】

ホームページの作成が完了して、そこでひと安心してしまっては集客効果や売上効果は見込めません。
ホームページは完成してからが本番です。
ここからはホームページを運営していくにあたってNGな行為をいくつか挙げたいと思います。
お知らせ情報やブログ記事などの更新を行わない
ホームページに訪れたユーザーからしたら、まったく情報が更新されていないホームページだと、やる気がない企業と思われてイメージダウンに繋がります。
更新する情報や投稿するネタがない場合でも、既存のページ情報やコンテンツの更新を定期的に行い、ホームページが稼働していることをユーザーにアピールすることが重要になります。
アクセス解析を行わない
ホームページで集客効果、売上効果などの成果を出すにはアクセス解析ツールの導入は必須になります。
解析ツールを使用することにより、当記事の1-3.の「目標数字がはっきりとしてない」で説明した
- 訪問したユーザーの何人中何人がお問い合わせを行ったか(CVR)
- サイトの閲覧数(UU)
- 閲覧されたページ数(PV)
- 訪問ユーザーの滞在時間
これらの数値の解析が可能になります。
解析ツールとしてはGoogleから無料で提供されているGoogleアナリティクスを導入しましょう。
加えてGoogleアナリティクスと合わせて導入したいツールとしてGoogleサーチコンソールがあります。
こちらはホームページに対して
- 検索エンジンへの最適化
- ページのセキュリティ問題や読み込みエラーなどの検知、解決
- マークアップやコーディングに関する問題の検知、解決
上記のような効果、機能を得ることができます。
こちらも無料でGoogleから提供されているツールなので、とりあえず導入しておくことをおすすめします。
コンバージョンタグを設置しない
コンバージョンタグとは、SEOやWeb広告などがどれくらい成果(CV)に繋がったか分析が可能になるため、集客運用においては必須となる重要なタグです。
お問い合わせ完了ページや購入完了ページといった、いわゆるサンクスページにコンバージョンタグを設置することにより、どの流入ルートからCVがあったのかを解析できるようになります。
タグを設置する方法として代表的なのは「Googleタグマネージャー」を使用する方法です。
こちらもアナリティクスやサーチコンソール同様、無料で使用できるので、ホームページを運用する上では必ず登録しておきましょう。
ホームページ作成でやってはいけないこと まとめ
ホームページ作成でやってはいけないこと、制作時の注意ポイントは以上になります。
かなりの量になってしまいましたが、ホームページ制作の現場では基本的な項目になります。
しかし現実的な話、すべての項目をクリアしているホームページは少なく、必ずしも制作会社がこれらを全て対応してくれるとは限りません。
ホームページやWeb初心者の人にすべてを対応するのは難しいと思います。
当サイトのウェブグロースでもホームページ制作に関する無料相談を受け付けてますので、まずはお気軽にお問い合わせください!